近年ガンマ波が注目されています。大学などの臨床試験でも記憶力アップはもちろん、さらに認知症の予防や改善にも効果があることが期待されているからです。
では、ずっと脳波誘導の製品を沢山出してきたヘミシンクには、ガンマ波誘導のものがあるのでしょうか？
ガンマ波とその効果
ガンマ波とは
脳から発生する電気的信号（脳波）は、周波数によって以下のように分類されます。ただし、これは人によって微妙に違いがありますので、あくまで代表例としてお考え下さい。
- デルタ波（δ波）：0.5～3Hz （深い睡眠時）
- シータ波（θ波）：4～7Hz （深いリラックス）
- アルファ波（α波）： 8～13Hz （リラックス）
- ベータ波（β波）：14～26Hz （活動時）
- ガンマ波（γ波）：27Hz～ （ゾーン・ピークパフォーマンス）
また、最近はデルタ波より低いイプシロン波（ε波）、及び、ガンマ波より高いラムダ波（λ波）の存在も主張されています。
実際の潜在能力開発の場面では、ガンマ波（γ波）は、40Hzが使われます。
したがって、「ガンマ波＝40Hz」 と考えても大丈夫です。
ガンマ波刺激による効果の例
【記憶力がアップした例】
Gamma entrainment frequency affects mood, memory and cognition: an exploratory pilot study（ガンマ波誘導刺激が気分、記憶力、認知機能に影響する（探索的パイロット研究））
この実験では、40Hzのガンマ波刺激で、認知スコアは平均75％から平均85％に上昇し、記憶スコアは平均87％から平均95％に上昇しています。日本語では 「ガンマ波７ 低音ガンマ波バイノーラルビート」という記事に紹介されています。
【認知症が改善した例】
40Hz sensory stimulation induces gamma entrainment and affects brain structure, sleep and cognition in patients with Alzheimer’s dementia （40Hz の感覚刺激がガンマ波誘導を生み出し、アルツハイマー型認知症患者の脳の構造・睡眠・認知能力に影響する）
日本語では「MIT発表～40Hzの光と聴覚刺激がヒトのアルツハイマー型認知症を改善する!?」という記事に紹介されています。
ヘミシンクにはガンマ波刺激はない？
このブログでは多くのヘミシンク製品の周波数分析をしています。
それからわかるのは調べた限り「ヘミシンクにガンマ波誘導が主役となっている製品はない」ということです。
まったく含まれないわけではなくて、たとえば覚醒信号としては使われています。
一例をあげると「キャットナッパー」の最終部分です。
眠りについていた使用者を覚醒させるところで、「ピー」という耳障りなパルス音が流れますが、これが40Hzのバイノーラルビートになっています。
- 左：568Hz、右：608Hz （40Hzのバイノーラルビート）
- 左：592Hz、右：632Hz（40Hzのバイノーラルビート）
とは言っても、繰り返しますが、ヘミシンクにおいて、集中力や記憶力アップ用といったメインの目的でガンマ波が使われてるＣＤはないです。
まとめ
残念ながら、ヘミシンクにガンマ波誘導が主役となっている製品はありません。
もしガンマ波に興味をお持ちなら、こちらのサイト「あなたの潜在能力を開発するツール」が、ヘミシンクのようにバイノーラルビートだけでなく、色々な手法を使ったガンマ波誘導の音源を無料（一部有料はあります）で配布していますので、ご覧下さい。
