ヘミシンク音を解析 ノイズの正体は

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ヘミシンクCDのなかには、聞いているとシャーというような小さいノイズが聞こえるものがあります。

ヘミシンクは、当初はカセットテープで発売されていましたので、これをヒスノイズ(テープ特有のサーという高周波を含むノイズ)と思っていた人も多いようです。

ヘッドホンで聞く男性

CD化されても同じように聞こえるので、ヘミシンクには多くの質問もあったように聞いています。また、ノイズが邪魔なので、除去して欲しいというクレームというか要求もあったそうです。

ピンクノイズはヘミシンク音の一部

実はこのノイズは、ヘミシンクが意図的に作成したものです。
バイノーラルビートにピンクノイズ音をかぶせています。ヘミシンクでは、これをヘミシンク音と呼んでいます。

ピンクノイズとは、1/fノイズとも呼ばれていて、周波数が高くなるのに反比例して、パワーが小さくなるノイズのことをいいます。一方で、どの周波数もおなじような大きさのノイズをホワイトノイズといいます。

ヘミシンク音を周波数解析してみる

このことは、実際にヘミシンク製品を周波数解析してみるとよくわかります。

下の画像は、Hemi-sync Human Plus リラックスの音(12分頃:右チャンネル)を周波数解析したものです。

ヘミシンク音の周波数解析

全体にピンクノイズがかけられています。
突き出ているところ3箇所が、バイノーラルビートになります。
(ちなみに左チャンネルでは、バイノーラルビートが周波数が4Hzほどずれたポイントにあらわれます)

ピンクノイズの目的

では、なぜヘミシンクはこのようにバイノーラルビートにピンクノイズ音をかぶせているのでしょうか?

それについてヘミシンクでは次のように言っています。

「ピンクノイズはヘミシンク音のパターンを知覚する作用を拡大するものです。一部のヘミシンク製品においては重要な役割を果たしています」
hemi-syc.com「listening tips」より

つまり、単なるバイノーラルビートよりもピンクノイズをかぶせた方が効果が高いというわけです。

ピンクノイズが含まれる製品

ヘミシンクでは、看板のゲートウェイ・エクスペリエンス(Gateway Experience)をはじめ、メタミュージック系を除く、多くの(ほとんどの?)製品にピンクノイズが使われています。

正面からピンクノイズの使用を謳っているのは、睡眠系のCDです。
ヘミシンクで熟睡(Sleep Deeply)
ヘミシンクで熟睡(Sleep Deeply)

ヘミシンク・ナップ(Hemi-Sync Nap)
ヘミシンク・ナップ(Hemi-Sync Nap)

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