ヘミシンクの製品には、「ゲートウェイ・エクスピリエンス」をはじめとして、「メディテーション」「スーパースリープ」等いくつかの商品で、ピンクノイズとバイノーラルビートを組み合わせた手法が使われています。
この理由についてヘミシンクでは次のように言っています。
ピンクノイズによって、ヘミシンクのサウンドパターンが拡大して感じられます。
したがって、ピンクノイズは、一部のヘミシンク製品においては重要な役割を果たしています。
Hemi-sync.com Listening Tips より
この記事では、ヘミシンクが言っているように「ピンクノイズでヘミシンク音がはっきりと聞こえるようになる」ことを実際に音を聞いて頂きながら、説明したいと思います。
ピンクノイズの作用を聞いて実感してみよう!
では、実際に聞き比べて、ピンクノイズの働きを感じてみましょう。
なるべくヘッドホンやイヤホンでお聞き下さい。(とくに大きめのヘッドホンが望ましいです)
ピンクノイズだけの場合
先ず、単純なピンクノイズを聞いてみましょう。
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ピンクノイズとは、1/fノイズとも呼ばれていて、周波数が高くなるのに反比例して、音が小さくなるノイズのことをいいます。風がヒューヒューと鳴る音が近いかと思われます。
バイノーラルビートだけの場合
次にバイノーラルビート(100Hz-104Hz)を聞いてみましょう。
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バイノーラルビートは、左右から違う周波数の音を流す音響テクニックです。ヘッドホンで聞くと、左右の周波数の差が脳内に「うなり」として響きます。この「うなり」に脳波を同調させて、アルファ波やシータ波など意図した脳波に誘導させようとします。(詳しくは、バイノーラルビートによる脳波誘導まで)
このようにバイノーラルビートは、単独では単調で聞きづらい音です。
ピンクノイズとバイノーラルビートを組み合わせた場合
上の2つの音を1つにしてみました。単純に一緒にしただけで、音量などもいじっていません。
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お気づきになるでしょうか?
バイノーラルビートがピンクノイズによって、より低いうなり音となって、はっきりと聞こえてきます。聞きづらさもだいぶ解消されています。
まとめ
このようにバイノーラルビートは、ピンクノイズと組み合わせることで聞こえ方が違ってきます。
また、それによって脳波を導く効果や意識や気分に及ぼす効果が高まることも、各種実験で明らかになっています。
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