ヘミシンクで睡眠用のCDといえば、「スーパー・スリープ(Super Sleep)」というマインドフードCDがずっと人気でしたが、その後、よく似た「スリープ・ディープリィ(Sleep Deeply)」 というCDも発売されています。
この2つのCDについて、どう違うのか、どちらを選んだら良いのかを説明したいと思います。
「スーパー・スリープ(Super Sleep)」の概要
CD発売 1999年
目的 深い睡眠用
種別 マインドフード(音声ガイドなし)
内容 ピンクノイズとヘミシンク周波数(デルタ波)
収録時間 45分
繰り返し使用 可
すっきりとした自然な眠りの恩恵をお楽しみください。
このCDはデルタ睡眠時の脳波パターンが生じるのを手助けし、深い眠りが得られます。
(ヘミシンク公式サイトより)
「スリープ・ディープリィ(Sleep Deeply)」の概要
CD発売 2015年
目的 深い睡眠用
種別 マインドフード(音声ガイドなし)
内容 ピンクノイズとヘミシンク周波数(デルタ波)
収録時間 45分
繰り返し使用 可
夜ぐっすり眠ることができれば、昼間の時間をより活動的・創造的に過ごし、さらに健康的に、より良い生活を送ることができます。
このCDのサウンドは、あなたを深く心地良い眠りへと、自然に誘います。
最適な効果が得られるように、ピンクノイズ(1/fノイズ)に埋め込まれたヘミシンク周波数が用いられ、深い睡眠をもたらす、ゆっくりとしたデルタ波が生成されます。
(ヘミシンク公式サイトより)
2つのCDの違い
ヘミシンク公式サイトによると、後になって発売された「スリープ・ディープリィ(Sleep Deeply)」 の方が
1.より遅い デルタ周波数
2.より強い 共鳴
3.より高い 落ち着きと癒しの効果
となっています。
これを確かめるために、実際にこの2つのCDを周波数分析してみました。
どちらも繰り返し聞いても良いように、最初から終わりまで同じヘミシンク周波数が続きますので、どこを切り取っても同じような形になっています。
「スーパー・スリープ(Super Sleep)」
バイノーラルビートは
左 101Hz
右 99Hz
ということで、2Hz のデルタ波になっています。
音量はかなり小さめで、背景のピンクノイズと比べてもあまり目立ちません。
これに対して、「スリープ・ディープリィ(Sleep Deeply)」 の方は
バイノーラルビートが
49Hz前後 0.5Hzのデルタ波
98Hz前後 1Hzのデルタ波
と1Hz以下のデルタ波をつくるようになっています。
ヘミシンクの説明の通り、「スリープ・ディープリィ(Sleep Deeply)」 の方が、より遅いデルタ周波数(2Hzに対して1Hz)になっています。
さらにはっきりわかるのが、バイノーラルビートの音量の大きさです。
低い方(49Hz)のバイノーラルビートは、-20Hz前後もあって、背景のピンクノイズよりはるかに大きく目立っています。
「より強い 共鳴」を作ると言っているのは、このことを意味していると考えられます。
こうして、「より強く 共鳴」する「より遅い デルタ周波数」の刺激が生み出される結果、「落ち着きと癒しの効果が高くなる」とされています。
実際に聞き比べてみると、「スリープ・ディープリィ(Sleep Deeply)」 の方が刺激が強いのがわかります。
ただ、その分不自然さ・聞きづらさも増している感じがします。
まとめと感想
「スーパー・スリープ(Super Sleep)」と 「スリープ・ディープリィ(Sleep Deeply)」 を比べると、後者の方がより理想的な睡眠状態(デルタ波)に誘導するもので、誘導する効果も強いと思われます。
しかし、刺激が強すぎて、慣れるのに時間がかかったり、かえって気になって逆効果の場合もあるかもしれません。
したがって、「スリープ・ディープリィ(Sleep Deeply)」がお勧めですが、よく試聴してから買いましょう。
幸い始めから終わりまでほぼ同じ音なので、1分半も試聴すれば、ご自分に合うかお分かりになると思われます。