脳波を高めのベータ波やガンマ波に誘導することで、記憶力アップ/集中力アップを謳っているCDが数種類販売されています。
今回の記事では、それらのCDを比較し、どれが良いか検討しています。
脳波誘導系記憶力アップ&集中力アップCDの効果
最近、いくつも臨床試験が行われていて、記憶力アップについては科学的に裏付けられていると言って良いでしょう。
Binaural auditory beats affect long-term memory
20Hzのベータ波に誘導するバイノーラルビートを聞かせたグループは、長期記憶力が向上した。反面5Hzのシータに誘導されたグループは、記憶力が低下した。(スペイン国立通信教育大学の実験より)
Brain responses to 40-Hz binaural beat and effects on emotion and memory
40Hz以上(ガンマ波)のバイノーラルビートを20分間聞いた被験者は、ガンマ波とシータ波が生じ、ワーキングメモリが高まった。(タイ国立マヒドン大学-医学部が有名-の実験より)
では、販売されているCDは、それぞれ内容がだいぶ異なっていますので、どれを買ったら良いか検討するために比較してみましょう。
ヘミシンク「コンセントレーション」
誘導する脳波:ベータ波(16Hz)、シータ波(4Hz)
手法:バイノーラルビート
ヘミシンク「コンセントレーション」は、ヘミシンクのなかで集中力アップ用CDの代表格のものです。他にメタミュージック系のヘミシンクで集中力アップ/記憶力アップを謳っているものがありますが、効果としてこの「コンセントレーション」に及ぶものはありません。
下の他社のCDと異なり、1つではなく、ベータ波(16Hz)、シータ波(4Hz)2つのバイノーラルビートが並行して流れています。音量は、-30db程度です。
ブレインシンク「ブレインパワー」「ピュアフォーカス」
誘導する脳波:ガンマ波(40Hz)
手法:バイノーラルビート
ブレインシンク「ブレインパワー」や「ピュアフォーカス」は、ベータ波よりさらに高いガンマ波(40Hz)に誘くようになっています。上に挙げた例2の実験と同じ刺激です。
ブレインシンクCDの特徴として、シンプルなバイノーラルビートになっていることです。
そのため、多少聞きづらいし、聞いていて疲れる人も多いです。
Immrama Institute 「フォーカスCD」
誘導する脳波:ベータ波(11Hzから14Hz)
手法:バイノーラルビート
誘導する脳波が、上の2つのメーカーのCDは、始めから終わりまで同じなのに対して、フォーカスCDは、時間が経つにつれて、11Hzから12Hz⇒13Hz⇒14Hzと上昇する点が異なります。
バイノーラルトーンを聞こえにくくするためなのか、トーンの音量が非常に小さいです。
-60Hz程度なので、ブレインシンクのCDと比べると、音量は300分の1以下ということになります。したがって、効果はあまり期待できないかもしれません。
まとめ
以上の点から、管理人の私見では
効果という点では、高いガンマ波を目指しているブレインシンク「ブレインパワー」「ピュアフォーカス」が良いです。
聞きづらくなければ、こちらのCDをお勧めします。
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しかし、バランスや聞き安さという点では、ヘミシンク「コンセントレーション」が良いと思われます。
初心者の方にはこちらのCDをお勧めします。
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参考(無料ダウンロード音源)
ガンマ波プロジェクト1~6 音源
誘導する脳波:40Hzのガンマ波と4Hzのシータ波
誘導手法:バイノーラルビート、モノーラルビート、アイソクロニックトーン、オートパンなど(音源によって異なります)
ガンマ波プロジェクト1と6に使われているバイノーラルビートは、ブレインシンク以上に高い音量を確保しています。
また、モノーラルビート、アイソクロニックトーン、オートパンといった手法は、バイノーラルビート以上に効果が高いとされています。
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